千里

劇場版 空の境界/第一章 俯瞰風景の千里のネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

2023.12.18
未来福音から10周年を記念しての劇場でのリバイバル上映にて。家での鑑賞も含めても10年ぶりくらいに鑑賞。やっぱり90年代という舞台設定やダークでホラーチックな空気感が堪らない。同じTYPE-MOON作品でもFateシリーズに比べると派手なアクションよりかはドラマ要素の強い本作だが、それでもまずはアクションを見せる第一章。直死の魔眼と小型ナイフと梶浦さんの音楽が奏でる戦闘描写はやっぱり素晴らしい。

以前鑑賞した時には式視点で物語を観ていたけど、改めて観るとかなり巫条霧絵についても掘り下げて描いていたのだなと。目が見えなくとも俯瞰することが出来た彼女だけど、式と対峙してもう一つの幽体が殺された瞬間こそ一番生を実感出来たことから、自分らしい自殺を選ぶという皮肉的なラスト。第一章から中々に重い。

橙子の「犯した罪によって生きる道を決めるのではなく、生きる道を決めた上で罪を背負って生きて行くことが大事」的な台詞が印象に残った。

あとめっちゃハーゲンダッツ食べたくなる 笑
千里

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