Casablanca

戦略爆撃指令のCasablancaのレビュー・感想・評価

戦略爆撃指令(1948年製作の映画)
3.5
サム・ウッド監督だけあって、なかなか見ごたえがあった。

対ドイツ戦に臨む米空軍将校の孤独な戦い。戦う相手は、ドイツというよりも、上層部、議員、軍隊内の雑音といったところで、意外にも派手な戦闘シーンは皆無だった。

戦場よりも予算会議をどう有利に持って行くかに気が向いている上官(ウォルター・ピジョン)や示威目的で将校を批判する議員(エドワード・アーノルド)の視察が相次ぎ、様々な意見をされるが、雑音に捉われず意志を貫くクラーク・ゲーブルが尊いものとして表現されている。

俳優陣は、豪華。
中でもブライアン・ドンレヴィは、私の大好きなアクの強い役者で、ゲーブルのライバルとして最後にはゲーブルのポジションを奪取するものの、孤独の中で結局はゲーブルと同じ決断をする将校だった。