真世紀

パキスタン・ゾンビの真世紀のレビュー・感想・評価

パキスタン・ゾンビ(2006年製作の映画)
4.0
若者達がコンサートを観に一台の車で数時間の遠隔地を目指す。脇道へ入り込むと、チャイの茶店の親父はコワイは、ゾンビな住民の皆さんは出るわ、ガス欠だわ、鉄球振り回す殺人鬼とその一家はおるわ…で酷い目に遭い、次々に。

星勘定はメイキングもあわせて。何しろ、若い世代が観る映画がないとアイス屋の親父が国内の配給先も未定のまま、自腹で制作。しかも本編の「悪魔のいけにえ」を思わせる殺人鬼一家のキャラやなかなか強引に出てくるゾンビ達で薄々感じていたが、メイキング中、私物でフレディフィギュアやらチャッキー人形やらコレクションが並び、とこの監督、自分と同様、80年代中心のホラー好きと判明。

撮影現場再訪ではパキスタン初というゾンビの出来を嬉々として語り、「映画について批判されると頭にきたが、何も話題にならないまま消えてしまうよりまし、どんどん批判してくれ」なんて映画祭出品でもまれたのか、殊勝なことまで言い出すとなると好感度がみるみるうちにアップしちゃうのであった。
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