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嵐の三色旗 ~二都物語~のlemmonのレビュー・感想・評価

嵐の三色旗 ~二都物語~(1934年製作の映画)
4.0
フランス革命前後、民衆の勇気を讃えるだけでは終わらない、その後の統制の取れなくなった無秩序な世界の中、友情を超えた人と人とのつながりを感じさせてくれた物語。
 
ラストに向かい一気に加速して傑作に。丁寧に描かれていた前半がとても生きていた。正直前半はつまらないなあと、思ってた💦

後半の女二人の取っ組み合いといい、ヒロインの父親に降りかかる運命といい、予測できない話の流れで、原作もきっと面白いのだろうなあと感じる。

復讐に燃える酒場の女主人を演じたブランシュカーヤが印象的だった。復讐により得るものはないのだろう。いずれにせよ民衆は怒りの矛先をどこに向けて良いのかわからない。コロナもそうだ。
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