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スプーン一杯の幸せのssr701のレビュー・感想・評価

スプーン一杯の幸せ(1975年製作の映画)
2.5
まずは主題歌「ひとり歩き」
(作詞:阿久悠 作曲:筒美京平)
をどうぞ!
イントロからすばらしい名曲です
https://m.youtube.com/watch?v=oTggx7lS704

桜田淳子の初主演映画です
1975年公開で当時17歳!
さすがトップアイドルです
キラキラとまぶしく輝いています

ところがその母親を演じる
浜木綿子の色っぽさが
それを上回ってきます
最近幼女好きキャラを演じているボクですが
(あくまで演じているだけです)
バランスを取るべく熟女を褒めたたえてるわけではなく
ほんとに上品で美しいです
居酒屋の女将さん役なのですが
客のおっさんどもがあの手この手で
ベタベタさわってくる理由もわからなくもないです
またそれを軽くあしらう辺り大人の余裕を感じさせます

このふたりで競い合うように美しさを見せつけてくるとか
どういう作品なのやら?と思ったら
なんと先生役の黒沢年男との
三角関係激突(←シブがき隊)となるのでした
居酒屋で母と娘が恋敵になるって
最近違う作品でも見たパターンだな…
これが元ネタだったのかな?いや単なる偶然か…


この何年かのちに合同結婚式で
世間から批判を受ける桜田淳子が

「結婚なんかさせない!させないわよ!」

と絶叫するシーンは見ていて
とても複雑な気分でしたが
それよりも

「37にもなって独身なんて不潔よね!」

というセリフには驚かされました
なぜならあの合同結婚式で出会った相手は
あの時37歳だったからです!
な…なんだってーーー!(MMR)


それから「雑誌社に乗り込む」
というセリフもあったので
何やら予言めいた作品なのでした
北野武監督によるリメイクに期待ですな〜


さらには「分裂病」というセリフとか
電柱に貼られた「三木内閣打倒」のチラシとか
バドミントン部なのに顧問が竹刀を持って指導するとか
うさぎ跳びを強要するとか
時代を感じさせるシーンもあります


バドミントン部なのに
パンチラが拝めないことは
特にちっともまったく何も不満は無いし(本当です)
更衣室のシーンなのに
下着姿が拝めないことも
まるで全然別に何とも思わないですが(絶対です)
桜田淳子がうさぎ跳びをしたのに
横にいた坂上二郎が「とびますとびます」と
言わないことには激しくがっかりさせられました
欽ちゃんじゃなくても
「なんでそうなるの?」な気分になるし
なぜ監督は「ドンとやってみよう」と思わなかったのか
理解に苦しむところなのでした

…と思ったら「とびますとびます」は
1980年代に片岡鶴太郎が掘り起こした
レアグルーヴなネタなんだそうです
おかげでまたひとつ賢くなりました
(何に活かせる知識なんや)


フィルマークスの主演者一覧には
載っていませんが
沢田亜矢子もバドミントン部員として
ちょい役で出演しています
のちにワイドショーで
アレコレと大騒ぎとなった女優が
共演した作品ということになりますな〜
彼女には若かりし頃という言葉が似合わず
もう完成された美人としての
姿がそこにあります
高校生時代から美人だったのか
すごいなあ…と感心したのですが
当時すでに26歳なのでした
どういう理由でキャスティングされたのやら…
ウィキの情報が正しければこれが最後の映画出演です
ちょっと意外な感じです
おかげでまたひとつ賢くなりました
(どこで使える知識なんや)



終盤では
主題歌の映画のみのバージョン?
と思われるものが
流れたのがちょっとうれしかったです
おそらくは音源化されてないと思います
筒美京平のレアトラック集にいつか入るといいなあ…

ちなみに同じく阿久悠と筒美京平コンビによる
「もう戻れない」は
イントロから異常なテンションの高さで
猛烈にかっこいい曲なのですが
歌詞が合同結婚式後の桜田淳子の心境のようで
これも予言めいた内容でおすすめです

あの時この歌だけを歌って
記者会見を終わらせたら
最高にロックンロールだったのにな〜
なんて思うのでした

https://m.youtube.com/watch?v=1Wt6gR68hYo
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