上海十月

荒れ狂う河の上海十月のレビュー・感想・評価

荒れ狂う河(1960年製作の映画)
3.5
エリア・カザン作品を観ると背筋が伸びる感じがする。キチンとして観ないといけない感じさせられる。原題は「ワイルド・リバー」今ならこのまんま公開しそう。しかし驚くのは主人公の設定だ。土地買収の政府職員の話。これで映画にするか?という気分に。でも土地を手放さない老婆とモンゴメリー・クリフト絡みがすばらしい。舞台劇を観るかの会話。途中、頑固老婆の娘と恋に落ちるあたりは、ハリウッドだからしかたがない。でも黒人差別問題を背景にグイグイ話を持っていく。無理矢理なハッピーエンドは、今の時流に合わないが、今映画にしたらいいはなしになるのではないか。環境問題を絡めて映画になると。リメイクできる良い話だと思いますね。
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