イチロヲ

複製(クローン)人間ブルース・リー/怒りのスリー・ドラゴンのイチロヲのレビュー・感想・評価

3.5
ブルース・リーの脳細胞から誕生した3人のクローン人間が、悪徳組織を撲滅させるためのミッションに挑む。ブルース・プロイテーションと称される、亜流カンフー映画。その昔、VHSで鑑賞した筆者が「ブルー・スリー」という誤った題名で記憶していた作品。

仕草と表情作りを似せているが、顔つきは全然似ていない新ブルース3人組が、昔の偽物サントラで散々聞かされたウソツキ怪鳥音を響かせる。演者の身体能力が高いことは理解できるが、技の切れと体幹の良さは、やはりブルース本人には敵わない。

ブルース1号は俳優として活動しながら、悪徳プロデューサーに肉薄していく。一方、2号と3号はタイへと出立して、巨大組織と対峙。肉体を金属に変えられた構成員が、ガキンガキンと攻撃を仕掛けてくる。さながら特撮ヒーローのような調子。

終局では、自分を作った科学者に対して、謀反を起こす展開に突入。お馴染みのヤン・スエ先生もハッスルしてくれる。自分がモノマネ選手権の審査員になったつもりで鑑賞するスタイルが最良。
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