人は自分勝手に自分のいい方向に解釈してしまうことがある。
その先入観をヒッチコックはサイレント映画で残酷なまでに伝えて
いる作品である。
1927年に製作されたこの映画はあらゆる点で考えられている映画である。
登場人物の行動のひとつひとつが計算されていて、言葉なくともストーリー
に言葉があるような錯覚してしまいました。音楽も効果的に使われていて
映像に引き込まれていきました。最後の最後まで展開が読めず、見ていて
ハラハラしました。特にラストシーンは、人間の先入観の残酷さが
今の映画では残酷なくらいに表現されていました。
今作がヒッチコックの初サスペンス映画。ヒッチコックの映画は今観ても
驚きがあります。