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月曜日に乾杯!のparaのレビュー・感想・評価

月曜日に乾杯!(2002年製作の映画)
3.9
牧歌的で時間や物事がすべて緩やかに進む。
日々あくせくした時間の中で生きる現代人には一服の清涼剤のような作品。
恐らく仕事をしている人には癒し効果あり。

同じことの繰り返しの変わり映えのしない毎日。
朝起きて仕事に行って、帰って寝るをひたすら繰り返す現役世代。
主人公の冴えない中年男性はある月曜日の朝、突然思い立ち、現実逃避に走る。 

実行出来ないまでもわかるよ!その気持ち。
で、旅に出て開放感(解放感)と自由を味わい、
非日常世界の美しいヴェネツィアの景色を堪能し、ワインをしこたま呑む。
出逢う人々もみなおおらかで平和だ。
そんな自由な世界に思えたヴェネツィアにも変わり映えのしない日常があることを理解する。
一時的に逃避したとしても、それは永遠には続かないのだ。
それでも時には逃避をして、心を緩めることは大切。
穏やかな気持ちになって劇場を後に。
マインドフルネスのような作品。
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