あさのひかり

月曜日に乾杯!のあさのひかりのレビュー・感想・評価

月曜日に乾杯!(2002年製作の映画)
3.9
同監督の「素敵な歌と舟は行く」に続いて鑑賞。フランスの田舎に住む、家庭にも仕事にも不満を持つ溶接工の中年男が、病床にふせる父親に会ったことをきっかけにヴェニスに旅する話。

家庭のあるフランスの田舎の、日常の退屈でとりとめのない感じが見てる時はかったるかったけど、そこを「こんな気持ちよく寝れる映画ない」みたいな感想もあったから、そういわれると確かにそうだから何とも言えない笑。教会の壁に描いてた聖人の絵の意味とか分かったらもっと理解できたかも、とかもある。

ヴェニスの街はもちろん美しいんだけど、そういうとこじゃないヴェニスの旅が面白かった。

病床の父親が息子にこっそりお金渡すシーン、映画最後まで見てたら、おばあちゃん達の見方がちょっと変わっちゃった、あのおばあちゃん達、こうなっちゃうこと見越してたんじゃないかと。

とりとめない日常を生きる平凡な中年の映画として、個人的には刺さったし笑ったので、入りやすく見やすかったのは「素敵な歌と~」の方だけど、テーマはこっちの方がずっと好き。
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