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ダージリン急行のowlマンのレビュー・感想・評価

ダージリン急行(2007年製作の映画)
3.7
彼ら兄弟とインドを旅しているような映画でした。

ビル・マーレイの贅沢な使い方っ!

“ダージリン急行”の寝台車や、客車など
内装や、インドのカラフルなお寺や露店も見て楽しいし擬似旅行をさせてもらっている感覚におちいります。

フランシス〈長男〉は、
どこか他の兄弟から信用されていないので、みんなの心をひとつにしようと頑張っているけど...空回りしているようで、ピーター〈次男〉にベルトの所有者をめぐって争っているのは、そういった面もあるのかな?

ピーター〈次男〉は、
恋人の妊娠がわかって不安から逃げ出してたのに、河で溺れた子どもはピーターの腕の中で亡くなってしまい、運んだ村では赤ちゃんの面倒をみていた、この旅でピーターは命の重さと向き合う決心がついたのか、最後は頭痛を訴える仕ぐさもなくなった気がした。

ジャック〈三男〉は、
ずーっと迷っているような感じでした、自分の気持ちや言葉に不安があるような、だから執筆した短編もあまり仲の良くない兄弟に披露をしている。客室乗務員との別れの際に問われた時も『次に会う時まで考えておく...』と迷いがあるように思えた、でも最後にできた話を披露する際は、気持ちが固まっているように感じた。

90分くらいの旅だったけど、
3兄弟のそれぞれの旅とインドの旅が満喫できたようでした。今日はとりあえずカレーを食べよう(劇中には出てきていません)


“心の旅”はレールで繋がっていて、自分の人生には様々な駅で止まっては、様々な人が乗降していき、レールの上なのに道に迷い、時には降ろされ、また乗り込んで行く、この“ダージリン急行”のように🚃
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