えむ

ダージリン急行のえむのレビュー・感想・評価

ダージリン急行(2007年製作の映画)
2.9
たくさんの荷物を持ってインドへ行き、その重荷を全部手放して帰る話。

豊かな色彩と、風変わりな三兄弟。ずっと取り留めなくて、何かを思案すべきかただ受け止めるべきか考えながら見てたけど、素直なカメラワークに合わせてありのままにに見ているのが正解だったのかな。

グランドブダペストホテルでウェス・アンダーソン監督を知ったので、ブダペストホテルに比べたらだいぶ象徴的で、比喩的に感じました。

次男のピーターを演じるエイドリアン・ブロディさんのお顔がとても好きで、あらゆる所作が様になるなあと感嘆しました。

行き当たりばったりだし直情的で子どもっぽい三兄弟だけど、川で小さな子どもたちが溺れる事故に出会した際、みんなすぐに駆け出して命懸けで救おうとしたあたりに、彼らの心根の思いが透けた気がしてよかったです。

列車の客室をずっと映していく終盤、いろんな人たちが人生を旅している感じの描写、すきでした。
描きたかったことをブダペストホテルより受け止めきれてない気がするけど、ウェス・アンダーソン監督の画面作りはやはり好みだなと確信したので他の作品も追って拝見したいと想いました。
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