月曜の規律的な営みから始まり、鮮やかな色と光に満ちたヴェニスへ。この卓越した物語の切り開き方に心掴まれる。
語り口は淡々としているのに対し、どこか慈愛と発見に満ちた眼差しが日常を生きる人々を際立…
冒頭の様子からいつものイオセリアーニ監督らしいノンシャランな日常を描いたドラマかと思いきや、中盤から突如決められたルーティングの日常に嫌気がさし失踪まがいに旅に出た主人公の中年男性がメインになるのに…
>>続きを読む前情報入れなかったからどう展開していくのかよくわからないまま観てたけど、ポスターに書いてあった。「ちょっとヴェニスへ行ってきます。」これ以上でも以下でもなかった!
急に稼ぎ頭が蒸発して残された家族…
日常に豊かさを取り戻す旅
美しい街並みに文化が溢れかえる。ヴァイオリン弾きに絵描きたち。愉しむための酒と歌に、舟と友人。
繰り返される日々の中で失われたものを、旅先で拾い集めるような映画。
最後に…
自転車の群れ、バス停から工場までの30秒で精一杯肺に吸い込むタバコ、あやとりの婆さんたち、ワニだの龍だのスリだの、破られるポストカード、ピアノの演奏、熱唱しながらのワイン、ヴェニスの水で濡らす筆で描…
>>続きを読む溶接工として働くヴァンサン。
単調な毎日に飽きたヴァンサンは、父から受け継いだ資金を元に、旅に出ることを決意する。
火気厳禁の工場でタバコ吸ったり、スリの多いヴェネツィアで金の管理が甘かったりして…