雨のなかの男

地下室のメロディーの雨のなかの男のレビュー・感想・評価

地下室のメロディー(1963年製作の映画)
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U-NEXTで鑑賞。なんだろうこの既視感…と思ったらあれだ、スティーブン・ソダーバーグの『オーシャンズ11』。甘いマスクのアラン・ドロンと計画者のジャン・ギャバンがブラッド・ピットとジョージ・クルーニーのタッグに重なる。あれはあれで『オーシャンと十一人の仲間』という素晴らしい原作があるが、このスタイリッシュで豪華な感じや犯罪上がりの2人がカジノを狙うというプロットは『地下室のメロディー』から来たエッセンスのように思う。なんといっても強盗のプランをジャン・ギャバンがナレーションし、それを(異なる時間軸の)アラン・ドロンが実践し映し出す省略的な手法は間違いなく『オーシャンズ11』シリーズに引き継がれている。あれはあれでさらにキザったらしくてまどろっこしくなってる感も否めないが。年に1回は『オーシャンズ12』を観るファンとしては本作は気づきの多い面白い作品だった。
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