真っ黒こげ太郎

ALIENS エイリアンズの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

ALIENS エイリアンズ(2005年製作の映画)
4.9
ピージャクさんがグチャ味噌サービス精神旺盛スプラッター映画作りをしなくなってしまった…。

だが、その意思を継ぐ者が居た!!!

という訳で「バッド・テイスト」味がある…ってか確実に参考にしてるであろう映画を再鑑賞&ピックアップ。



刈るか、刈られるか!?

驚愕の宇宙戦争(大草原)、勃発!!!




とあるイギリス領の離れ小島。
小島にあるストーン・ヘンジのど真ん中でセクロスをプレイしていた(意味深)バカ男女がいたが、2人の前に突如としてプレデターを100万倍安っぽくした様なエイリアン軍団が現れ、宇宙船内に2人を拉致!!!
エイリアンは男の尻をドリルで掘るのだった。w(なんだこれ。)


そして後日。
とあるヤラセSFドキュメンタリー番組作りのクセモノ揃いな一団が離れ小島にやってきた。
彼らは「エイリアンに攫われ、妊娠させられた」という女性を取材し、何時もの様に番組の特集映像を撮るためにやってきたのだ。
ソーヤー一家ライクスレッスレな女性の兄弟に戸惑いつつも、エイリアンの子を孕んだという女性と出会い、ストーン・ヘンジで番組の撮影が行われる。

撮影が終わった帰り道の夜、突如として車が故障し修理の為に立ち往生してると、エイリアンが牛を捌いてる場面を目撃してしまう!!!
どうにか車を飛ばして女性の家に逃げ込んだ一行。
その後、撮影クルーの一部は本物の宇宙人撮影による一攫千金の為、女性の兄弟達は殺された飼牛の仇を取る為に、エイリアンの後を追うことになるのだった。

今、凶悪なエイリアンとクレイジーな人類の壮絶大バトル(笑)が始まろうとしていた!!!!www




地球にやってきた(色んな意味で)凶悪なエイリアンと(色んな意味で)個性的な人類が(色んな意味で)凄まじい死闘を繰り広げる、イギリス産のバッド・テイストな、おバカ!エログロ!スプラッター!コメディ!


パッケージはありがちなB級SF感があるのですが、実際の内容は「ブレイン・デッド」や「新ゾンビ」や「ハゲタカゾンビ」とかを彷彿させる、超絶やりすぎおバカスプラッターコメディ映画なのだ!!!wwwww
(色々とクレイジーな宇宙人が人間を狩ったり、逆に狩られたりする辺りは「バッド・テイスト」に近い気がしないでもない。)

これは平凡な感じのジャケで損してるタイプの案件ですね。
もうちょっとおバカな邦題とジャケにしても良かった気がしないでもないです。w
俺だったら「悪魔の毒々エイリアン」とか「新バッド・テイスト」とかそういう怪しい邦題を付けるぜ!!!!
(って勝手な続編を捏造すんな!w)


さて、そんな訳で今作もまたそれらの名作、珍作の例に漏れず、イカれたパワーのイカした映画となっていて、僕、大満足!な逸品となっておりました。w


初っ端からセクロスをプレイしてる(意味深)男女のシーンの時点で今作がバカ映画だと分かる親切設計。
(その直後にゴア描写が展開されるのも良し!)

前半はアホなコメディノリでゲログロシーンが出まくるものの、バカ軍団のアホ描写しかないのでややパワー不足気味。
しかし、丁度30分頃にエイリアンの登場してからは超絶ハイテンポでハイテンションでグロゲロオゲレツな血みどろバトルが展開され、そのままクライマックスまで一気に見せてくれる。
前半部分がややタルイ感はあるものの、最初から最後まで凄まじい勢いとエネルギーで物語が展開され、飽きさせない。


映画自体は安いCGに着ぐるみ感満載なエイリアン等、そこいらsyfy映画並にショボいが、気合の入ったゴア描写に特殊メイクをフル活用した人体破壊描写にキモイエイリアン側の造形といったスプラッター方面やアホなギャグに力を入れまくっている。w
「トータル・リコール」や「食人族」、「インデペンデンス・デイ」等のパロディが展開されてたり、女エイリアンとオタクの誰得エロシーンが展開されたりと、グロ以外にもやたらおバカなサービスシーンも盛り込まれたりとアフォなサービス精神に溢れているのも良いね。w
(やたら足を滑らせるのも「バッド・テイスト」オマージュだろうか。w)
特に女エイリアンとのエロシーンはアホすぎて笑えます。www

お話は物凄いカラッポ感が半端ないが、終始アホな勢いで突っ走ってるので、気にはならないだろう。w
クライマックスではやたらド派手なスペクタクルも展開されるし、ラストは最高にふざけたオチが待ってます。wwww


スプラッター方面も首が飛ぶわ、腕や足や胴体がもげるのは当たり前。
臓物も出るし顔面も粉砕されるわでスプラッター成分モリモリで大満足。w
更に沢山いる登場人物もやたら多く出てくるエイリアンも容赦なくミンチになって死ぬので、死傷者の数がハンパない!!!
一部グロ描写にはCGも使われてるが、どれもこれもアホな使い方をされてるのがGood!!w
内容もグチャ味噌ながら、目玉がすっ飛んで口の中に入ったり、ノリノリなBGMと共にエイリアンが大量にミンチになったりと完全にギャグなので、全くエグさの欠片もございません。w
(下ネタはかなり多いのでそっち方面はエグイかもしれんが。w)


という訳で他の作品同様に勢いがある凄まじい作品だが、冒頭のグロからエイリアン出現までの30分がややパワー不足な為か、ピージャク3部作とかの面白さにはタッチの差で達してないという印象も若干あった。
まぁ、その30分も撮影側のゲスっぷりと真面目なオタクの絶望っぷりのギャップが面白かったし、30分を過ぎてからはそれらの作品と並ぶほどに面白かったので、好みの問題ではあるのだが。



何はともあれ、ピーター・ジャクソンさんの初期作や「ハゲタカゾンビ」や「ブラックシープ」みたいなサービス精神過剰なタイプのバカグロ作品系統な映画が好きな人には間違いなくオススメな快作でございます。w

平凡なジャケでスルーされるのは勿体ないので、アホなスプラッター映画好きな方々は是非ともご覧になってください。
オススメよ~ん。w