TakayukiMonji

ブレッド&ローズのTakayukiMonjiのレビュー・感想・評価

ブレッド&ローズ(2000年製作の映画)
3.9
監督ケン・ローチ×脚本ポール・ラヴァーティのコンビとしては3作目の00年作。
初のアメリカで撮影された作品。メキシコ移民の労働問題をテーマにしており、全くブレないケン・ローチ作風。
“パン(Bread)だけでなく、生活に薔薇(Rose)を”というメッセージ。搾取される側とする側の対比を描きながら、最低限の生活に加えて、豊かに生きるための尊厳を力強く描いている。主人公の葛藤、迷いが交錯しながらのドラマが沁みた。
不法移民問題、労働者の権利の話、派生する犯罪、肉体的搾取など、多重構造的な描き方は20年前から少しは社会は変わったのかもしれないけど、根強く残る問題。ケン・ローチのブレないメッセージが社会に刺さり続けるなぁ。
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