backpacker

11:14のbackpackerのレビュー・感想・評価

11:14(2003年製作の映画)
3.0
11:14、全てが始まった時間。
11:14、全てが終わった時間。
暗い夜の街で、人々の小さな悪が重なりあった時、複数にして1つの大きな事件へと、変貌していく……。
偶然か?事故か?自業自得か?運命か?
11:14。暗い夜の街。ターニングポイント、運命の別れ道。

11時14分を起点とし、複数の場所での出来事が時間を遡ることで集束していく、オムニバスストーリーです。

①酒を飲んで車を運転していた男が、衝突を起こす。路面には顔面の抉れた死体があり、どうにかしようと躍起になるのだが……。

②バンに乗り込む不良若者3人組。道から物を投げ、終いには窓から逸物をさらし小便を撒き散らす。
しかし、女性を引いた挙げ句、仲間の逸物を事故現場に落っことしてしまい……。

③娘に甘い父は、犬の散歩中、顔面の抉れた死体を発見する。娘が関与していると確信を持った父親は、その死体を車で他所に移すことにするのだが……。

④客のいないボロスーパー。店員女性のもとに同僚の男がやってくる。彼は、孕ませた彼女が子を降ろす金500ドルを工面しようとしており……。

⑤妊娠した少女。彼女は二股をかけていた相手それぞれに中絶費用を請求していたが、本命の3人目が別に存在していた。そんな中、二股の片割れと墓地でセックスに興じていると、墓石から石像の頭部が落下してきて……。


①②③④⑤、僅かに重なることもあれば、複数に絡み合っていることも。
話が進んでいくにつれ、謎が解き明かされていき、1つの話で感じたことが、次の話ではコロッと逆転させられたり。
人の行動一つひとつが、いかに他に影響を及ぼしているのか、グッと考えさせられます。
蝶の羽ばたきほど控えめではありませんが、これもまたバタフライエフェクトですね。
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