ベビーパウダー山崎

グラディーヴァ マラケシュの裸婦のベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

3.5
夢と現実を行ったり来たりしながら、その狭間で裸の少女たちが拷問されたりSM(主従関係)で悶えたり。ロブ・グリエの遺作だが60年代からヤっていることはほとんど一緒。好き勝手にフェティシズム垂れ流して遊び倒した最後の「映画」(表現)が自殺した彼女を抱きかかえながら悲劇的に幕を閉じるってのはロマンチストすぎる気もするが、ふざけて逃げ切るより全然良いでしょ。もうこれからの時代こういった文学的な香りで誤魔化しながら女性=性の奴隷的なエロス映画は誰も撮れないと思う。スクリーンに向けて銃を放ち、スクリーンに映る女性の顔に穴が開くくだりに+0.5。