面白かったです!
腹の探りあい、駆け引き、騙しあいや心理戦等の情報戦をリアルに描いたドラマ版同様、本作でも脚本の巧さが光ってます。映像もノワール調を意識したダークな雰囲気。彩度を落とし銀残しで作り出した世界観は邦画には珍しくビジュアルに凝っていて好みでした。揺れる気持ちを手持ちカメラで表現するなど上手に使われているなあ、と感心しました。編集も敢えて派手に繋ぐことなく、緩急をつけてじっくりと見せるので一気に観てしまいました。
渡部さんの細かな演技、表情や声色の変化などはさすがだなあ。真木さんの暗い過去を背負った役柄は、利用されてイラつく場面など「分かるわぁ」と納得。
総じて好きな作品なのですが、ただクライマックスの田中さんの長台詞はいかにもな作り方だったのが惜しいところ。
テーマ音楽も良い!