バナバナ

外事警察 その男に騙されるなのバナバナのレビュー・感想・評価

4.0
北朝鮮からウランが盗まれ、日本に持ち込まれた。
警視庁公安部外事第4課がその捜索に当たるが…という防諜物。

日本で『ミッション・イン・ポッシブル』みたいな陽のスパイ映画を撮るのは不可能だが、
陰の方もこれまで成功した事がなかった。
しかし、本作はこの“陰”系の防諜物として成功していると思う。

とにかく、渡部篤郎、キム・ガンウ、イム・ヒョンジュンらの目の演技が半端ないので、
特に台詞での説明が無くても役柄に奥行きが感じられるのだ。
渡部篤郎は部下からは冷徹だと思われているが、真木よう子が演じる果織の心の内を見透かす能力は、彼も幼少の頃に同じような環境下にあったのではと思わせたり、
他にもキム・ガンウやイム・ヒョンジュンの目線で、本当は彼らの心は、行動と別のところにあったのではないか…と思わせる。

NHKでやってたドラマの続編として映画化された様だが、
尻切れトンボにならずに、なかなか深味のある良い作品でした。
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