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野獣たちの掟のurugin777のレビュー・感想・評価

野獣たちの掟(1988年製作の映画)
3.7
ティ・ロンさん目当てでDVDを購入した後に視聴。
まずDVD画質悪過ぎ!絶対ビデオから映像抜き取っただけだろ、海外はBlu-ray出てるからめちゃめちゃ画質良くてビビったぞ。

話のスケールは極々小さいもので、銀行強盗を狙いとした二人組(1人が梁朝偉)と悪党のティ・ロンが偶然鉢合わせしてしまい巻き込まれる。しかし梁朝偉らは小心者でビビりまくり、そこで余裕顔のティ・ロンが現れて主導権を握る。そこからティ・ロンが銀行から脱出するまでを描いた作品。

まず登場人物の境遇が上手く描ききれて無いのが気になった、だから登場人物らがどんな目に遭ってきて今に至ろうが感情移入が難しい。
でもティ・ロンの演技と梁朝偉の演技は良かった。特にティ・ロンは最初は円満に且つ温厚に人質らに接するのだが、自分がピンチになると「人質の中から誰か一人は死んでもらう」と投げ掛ける。しかも「ホーマ」と言う日本で言う「ウラオモテ」で決める…そりゃ誰もやりたかないわ(笑)

更に自分の事を棚に上げておきながら人質に気に入らない事があると直ぐ怒鳴る。でも怪我人や人質に気を使う場面も多く純粋な悪党として描かれている訳では無かった気がする。今回のティ・ロンさんのキャラは好き嫌い別れるかもしれない。でもティ・ロンさんはこの映画で確か賞を貰ってたとか何とか🤔

人質がミスって付けたタバコの火で火傷しかけた時のあのコワモテの表情からの何とか笑顔を作って自制している表情は流石だなぁって思いましたよ…。

梁家輝も出てるんだが、いかんせん影が薄くて目立ってなかった…。
お世辞にも面白いとは言えないが、つまらないの一言で片付けるには勿体ない作品、佳作という言葉が丁度いい映画。
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