このレビューはネタバレを含みます
ジェーン・オースティンが弱冠21歳で起稿した名作『高慢と偏見』
今に至るも次々と映画やドラマとして、
多くの人を魅了している世紀のベストセラーです。
こちらは1940年版。
モノクロームですが
豪華な衣装やインテリアが楽しいです。
原作との大きな違いは、最終的にレディ・キャサリンが二人の仲を認め、キューピッド役になるところかな。
さらに、ベネット家の娘たち、皆にそれぞれパートナーを配置して、これ以上ないくらいのハッピーエンドにアレンジしてあります。
ラストのベネット夫人は喜色満面!
終始、金算用で頭がいっぱい、節操のない俗物に描かれている母親ですが、彼女なりに娘たちを愛しているのでしょう。
穏やかなベネット氏との夫婦ぶりは、『大草原の小さな家』のオルソン夫妻を思わせます。
賢明なダーシーが早々に危惧したとおり、とんでもない身内を抱えてしまう結末。
以降も愚かな義弟&義妹のもたらす厄災は避けられないでしょうが、智慧を駆使して切り抜けてほしいものですね!