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高慢と偏見のmichiのレビュー・感想・評価

高慢と偏見(1940年製作の映画)
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「高慢と偏見」の最初の映画化作品。エリザベスとダーシーの関係をメインに作られていました。
元のプロットが好きだし、これはこれで楽しんで観ることはできましたが、全体的にマイルドな印象。
それぞれの強烈なキャラクターから角が取れて、イメージしていたのよりもちょっと落ち着いた感じの人たちに見えました。特にダーシーは前半からちょっとエリザベスにドギマギしている感じで、優しい青年。突然の告白もソフトで高慢さが足りない!と思ってしまった。
ウィッカムも、コリンズ(彼はそこそこウザいw)も、痛いお母さんも、おバカな妹も、なんだか物足りない。
驚いたのはキャサリン・ド・バーグが、実はエリザベスを認めていてダーシーのために動いていたというオチ…思い切った脚本でした。嫌いじゃないけど。
一方、キャサリン・ド・バーグの娘だけは、ほとんどセリフもないくせして表情一つ一つがすごく嫌な女だったのが印象に残った。

グリア・ガースンは大好きな女優ですが、彼女はエリザベスというよりジェーンのイメージだったので最後までなんか変な感じだったな。ジェーンもさほど魅力的に描かれていなかったから余計に違和感。
でも、なんかよく分かんないけど原作以上にみんな幸せに納まる最後はほっこりした。
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