つるみん

センチュリー・オブ・ザ・ドラゴンのつるみんのレビュー・感想・評価

4.1
『インファナル・アフェア』の元となった作品といっても過言ではない潜入捜査もの。
しかも主演はアンディ・ラウ。そしてマフィア組織に潜入捜査してる警官はルイス・クー。組長にアンソニー・ウォンという豪華メンバーが集結。裏社会に生きる男の運命を背負った1人の男の悲しき末期…。

『インファナル・アフェア』と比較するとどうしても劣る点が見受けられるが、あの作品の3年前に作られた映画と考えれば、これは文句なしの傑作。
元幹部の信頼に心が揺れるシンの繊細な心理描写、足を洗ったはずの裏社会に引きずり戻された時のフェイロンの表情。それからもちろん香港ノワールもたっぷり堪能できる。

ただこの映画はアンディ・ラウのものでしょうね。ルイス・クーも格好良いし、アンソニー・ウォンの存在感もあったけれど、アンディ・ラウのマフィアの顔に豹変したあの瞬間。あれは凄い…。

マーク数からすると、これは隠れた傑作か。
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