鋼鉄隊長

トランスフォーマー ザ・ムービーの鋼鉄隊長のレビュー・感想・評価

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友達が買ったDVDで鑑賞。

【あらすじ】
サイバトロンとデストロンの攻防が続く地球は劣勢の状態であった。その一方で宇宙には、超弩級トランスフォーマー「ユニクロン」の脅威が迫っていた…。

 「ツッコミどころが多いから!」と言われて友達に見せてもらったが、これと言って何処でツッコむのかわからなかった。3万円もするDVD(レアな作品らしい)を用意してもらって感想がそれでは申し訳無いと思い色々考えると、あることに気付いた。この映画、仮面ライダーっぽくはないだろうか。
 決して無理やり言っているのではない。敵の大将であるメガトロンは、吹き替えの声優が加藤清三。そう、『仮面ライダーBLACK RⅩ』のジャーク将軍と同じである。ただし声優が同じだけでは、メフィラス星人でも宇宙猿人ゴリ(2代目)でも、はたまたコンピューター衛星S.I.Dでも当てはまる。それをあえてジャーク将軍と言い切るのには理由がちゃんとある。劇中でメガトロンはガルバトロンに改造されている。これはジャーク将軍が第46話にてジャークミドラに強化されたのと瓜二つではないだろうか。改造主の命令に半ば無理やり従わされているのも同じだ。しかもメガトロンを改造した破壊神ユニクロンは、クライシス皇帝にも見えなくもない姿をしている。かと思えば巨大ロボットにトランスフォーム。その姿はまさしく『仮面ライダーⅩ』GOD機関の最高幹部キングダーク! 巨大な体と頭部の凛々しい2本角がそっくりである。大物怪人を複数模しているとは、さすがは星間帝王。あと余談だが、海外版でユニクロンの声優を務めたのがオーソン・ウェルズと知って腰を抜かした。しかもコレが遺作。マジか……
 話は戻ってさらに、さらに。中盤に登場した謎の惑星クインテッサ星は『仮面ライダーアマゾン』の秘密結社ゲドンに似ている。独裁者のような振る舞いをするクインテッサ星人はゲドンの首領である十面鬼ゴルゴスと同じく、複数の顔が各々話しながら協議していた。有罪でも無罪でも鮫に食い殺させる理不尽な裁判には、『仮面ライダー』の敵組織ゲルショッカーの掟に匹敵する鬼畜さが感じられる。ここまで来ると偶然の一致では済まない。そもそもトランスフォーマーの敵勢力デストロンとは『仮面ライダーV3』の敵組織と同一名称。悪の秘密結社が全員集合しているような感じだ。いっそのこと題名を『トランスフォーマー対ショッカー大連合』にしても違和感が無い。絶対に仮面ライダー好きが制作陣の中に紛れていただろう。映画を観て、非常に仮面ライダーが観たくなってきた。ちなみに僕は『仮面ライダーストロンガー』が好きです。デルザー軍団万歳!!
 と言うように、鑑賞中は仮面ライダー要素を見つけては興奮していただけなので内容はさっぱり。なのでレビューでも物語には触れていない。Y君ごめん。僕はトランスフォーマー知らないんだ。TV版のメインキャラの扱いが雑だとか、キャラの作画や名前の間違いなんて言われなかったら気付かないよ。ちょっと前までマイケル・ベイ版がオリジナルだと思っていたし…。ただ結構面白かった。勉強してから見直します!
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