ガブXスカイウォーカー

デッド・リミットのガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

デッド・リミット(1999年製作の映画)
3.7
主人公が偶然、人質籠城事件に巻き込まれる『ダイハード』系サスペンスアクション映画。

テロリストと戦っていると言うのに、ちょっと呑気な主人公スティーブ(ピーター・ウェラー『ロボコップ』)もかっこいいけど、その元カノ・エリカ(ダリル・ハンナ『スプラッシュ』)の悪女ぶりが目を引く。美味しいところを何回もかっさらうダークヒロインだ。さらにスティーブには足を引っ張る反抗期(本当はツンデレ)の息子までいて、親子のドラマの展開する。スティーブは奥さんはすでに交通事故で死んでいるので、エリカと再会するなりセックスもするけど、いざと言う時は何よりも息子を優先する。「女や仕事よりも最も大切なのは家族」、これこそ今作のテーマなのだ(多分)。

一方、テロリストたちがアメリカ大使館に籠城した目的は、逮捕されたリーダーの釈放だけではなく、館内の地下に設置された原爆とスケールは大きい。クライマックスは、スウェイン将軍(トム・ベレンジャー『山猫は眠らない』)率いるアメリカ軍とテロリストの銃撃戦、エリカの裏切りによる原爆爆発まであと数秒(デッド・リミット!)と盛り上がる。

もちろん、原爆を爆発させるわけもなく、派手な特撮のない分、劣化版『ダイハード』の印象は残る。今作はピーター・ウェラー、ダリル・ハンナ、トム・ベレンジャーの共演を楽しむのが良いだろう。やはり豪華キャストはいい。

でもトム・ベレンジャーはトップにクレジットされている割に大して活躍しないんだけどね!