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隣人に幸福を握られている。他人なしに幸福は成り立たないのか。差別する人もする人も不安を抱え、魂がここではなく別の場所にあるように感じた。不安に覆い尽くされ、そこに閉じ込められているようにも。2人の愛…
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「不安は魂を食いつくす」
ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督作品。清掃の仕事をする老女とモロッコからドイツに出稼ぎに来ている労働者の愛を描いた物語。
素晴らしい作品だった。物語はバーで2人…
2人でいるのにアリの心が孤独に苛まれ、次第に冷えていくのを嫌というほど感じる。周りからの風当たりが強いのもあるが、エミのなかの差別感情がちょくちょく顔を出していて、アリがそうなるのもわかる。結婚後、…
>>続きを読む差別的な視線で遠くから冷徹に見つめるカメラワークは苦しくあるのにうっとりともしてしまう。他人が存在しなければ二人だけの世界も存在しえない哀しみ。それでも冷ややかな他人の視線よりもおもむろに居心地の悪…
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未だゼノフォビア色濃い70年代の西ドイツで剥き出しすぎる差別を受ける掃除婦と出稼ぎ労働者の恋愛ドラマ。常に他者からの冷たい視線に晒される辛さに耐えきれず「あなたと二人きりならよかったのに」と泣くエ…
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扉越しの2人の姿が儚い…
この頃のアリの表情がとても穏やかで、後に変わっていってしまう瞳や表情に悲しくなった。
不安は魂を食いつくすというタイトルがすごくいい。
“幸福は楽しいとは限らない”とい…
© RAINER WERNER FASSBINDER FOUNDATION