【不安な時にはクリネックス】
1974年の作品ですけど、世界はあまり変わっていない、あるいは、悪くなっていると感じてしまいます。
掃除婦として働く孤独なドイツ人老女と、外国人労働者である若いモロッ…
ライティング、色彩がとても好き。
オープンカフェやヒトラーが足繁く通ったというレストランでのシーンの撮影ステキだった。
ドイツ人のエミは偶然知り合ったモロッコから来た移民労働者のアリと恋に落ち、結…
めっちゃ良かった。
本当は続けて他の映画も見るつもりやったけど、余韻も含めて味わいたくて真っ直ぐ家帰った。
観終わったあとは作品が薄暗くて疲れたなぁって感覚もあったんやけど、暫くしてからなんとも言え…
共通の敵によって支えられる仲間意識は、仲間意識のためにはあえて敵をも作り出すという人の本質部分が、嫌な感じで、この映画のそこらじゅうにある。
制度や、なんやかんやが簡単に生まれかわり、表面はつるっと…
おもしろかった!
主演のブリギッテ・ミラが温かみがあって好感が持てた。
モロッコ人の相手役がかっこよい風貌と素直な人柄である一方で、差別する側のドイツ人たちが醜い感じで描かれていたのも、映画としての…
このレビューはネタバレを含みます
不安は魂を食いつくす
幸福が楽しいとは限らない
お互いに優しくしなくちゃ人生の意味がない
二人になってから話し相手のいない独りに戻ることを考えると絶望するけど、二人でいても孤独は消えない、しかもい…
【アリはクスクスを食い尽くす】
ニュー・ジャーマン・シネマを代表する監督ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーによって1974年に制作されたドイツ映画。
〈あらすじ〉
舞台はドイツ・ミュンヘン。未…
幸福だけじゃ上手くいかない。
差別や世間からの偏見、すれ違いによって文字通り不安に魂を食いつくされていく2人の様子は見ていて本当に辛い。
ただ冒頭とラストのダンスシーンや、どこまでも自由になれな…
© RAINER WERNER FASSBINDER FOUNDATION