共通の敵によって支えられる仲間意識は、仲間意識のためにはあえて敵をも作り出すという人の本質部分が、嫌な感じで、この映画のそこらじゅうにある。
制度や、なんやかんやが簡単に生まれかわり、表面はつるっと…
おもしろかった!
主演のブリギッテ・ミラが温かみがあって好感が持てた。
モロッコ人の相手役がかっこよい風貌と素直な人柄である一方で、差別する側のドイツ人たちが醜い感じで描かれていたのも、映画としての…
このレビューはネタバレを含みます
不安は魂を食いつくす
幸福が楽しいとは限らない
お互いに優しくしなくちゃ人生の意味がない
二人になってから話し相手のいない独りに戻ることを考えると絶望するけど、二人でいても孤独は消えない、しかもい…
【アリはクスクスを食い尽くす】
ニュー・ジャーマン・シネマを代表する監督ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーによって1974年に制作されたドイツ映画。
〈あらすじ〉
舞台はドイツ・ミュンヘン。未…
幸福だけじゃ上手くいかない。
差別や世間からの偏見、すれ違いによって文字通り不安に魂を食いつくされていく2人の様子は見ていて本当に辛い。
ただ冒頭とラストのダンスシーンや、どこまでも自由になれな…
ファスビンダー監督に夢中!これも素晴らしかった。
60歳未亡人掃除婦と30歳移民自動車工。互いに孤独な二人が偶然出会い急速に愛し合い結婚。周りの無理解や反発や嫌悪感に晒されながらもお互いを想う気持…
ファスビンダー監督4作目。
ダグラス・サークの『天はすべて許し給う』を下敷きに、初老の清掃員と移民労働者の年齢差や境遇を超えた愛と、彼らへの世間の偏見や差別を描く。
表面的には単純でいじめチック…
恋は言葉じゃなく. . . なんて、ね。二人だけの物語がダンスで触れ合う手と身体で通い合うんだなぁ。日本人ならサザンのメロディに合わせてそいつがピンとくるわけよ。野暮天の酢キャベツ喰いどもにゃ千年…
>>続きを読む原題『Angst essen Seele auf』 (1974)
監督・脚本・音楽・製作 : ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
撮影 : ユルゲン・ユルゲス
編集 : テア・アイメス
出演 :…
© RAINER WERNER FASSBINDER FOUNDATION