Wakana

不安は魂を食いつくす/不安と魂のWakanaのレビュー・感想・評価

3.5
老いた女と移民の若い男がお互いをお互いの内側に招き入れて二人で生活を始めるまでの前半、でも一難去ってまた一難、というか「本当にこんなんでうまくいくのだろうか」というありとあらゆる不安を次々に焚きつけられていく後半という感じ。静かで気に入った。構図もバキバキ。
いろいろある生活スタイルのうち、ある一つのひな形にだけは力強く肯定してくれる実に多くの神話があって、そこにハマるかぎり多くの人に正しさを担保される(ように見える)特権があるのだなと思った。端っこにいればいるほど、周縁であればあるほど、二人を守る物語が足りない。
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