芋

不安は魂を食いつくす/不安と魂の芋のレビュー・感想・評価

4.0
しょうもない虚栄心で、簡単に人を傷つけ差別できる人達の醜さが克明に映し出されている。旅行後のエミが周囲の偏見を内面化した姿が辛いが、コロッと態度を変えた様は冷ややかに描写されており、そこには多少の救いを感じた。ファスビンダーは人間の軽薄さを描くのが上手い作家なのかな

燃え上がるような恋ではない、静かで暖かい愛の物語。ほのぼのとしたBGMは二人の関係性を形容するのにぴったり。たとえ短期間であろうと、二人にとって深く愛し合った時間は大きな財産になるんだと思う。とにかく終わりの余韻がすごくて非常に良い映画だった
芋