甲冑

不安は魂を食いつくす/不安と魂の甲冑のレビュー・感想・評価

4.0
今見たら背景が色々見える。事前にミュンヘンオリンピック事件があった事、エミもポーランド系?の名前を持つ事で本当のドイツ人ではないという差別を受けている事、父親は外国人嫌悪を持っており共にナチ党員であった事、アリの出自はベルベル人である事、タイトルがドイツ語を完全に話せない外国人労働者の発する文法誤りである事、など。バルハウスではなくユルゲン・ユルゲスの装飾のない静かな撮り方が功を奏しており、人物への間合い、演技の素朴さ等も含めアキ・カウリスマキが取り入れたのはこれだったのではと感じて鑑賞(知らんけど)。ブラウン管蹴りはやはり笑ってしまう。
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