このレビューはネタバレを含みます
「不安は魂を食いつくす」
ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督作品。清掃の仕事をする老女とモロッコからドイツに出稼ぎに来ている労働者の愛を描いた物語。
素晴らしい作品だった。物語はバーで2人…
2人でいるのにアリの心が孤独に苛まれ、次第に冷えていくのを嫌というほど感じる。周りからの風当たりが強いのもあるが、エミのなかの差別感情がちょくちょく顔を出していて、アリがそうなるのもわかる。結婚後、…
>>続きを読む原題『Angst essen Seele auf』 (1974)
監督・脚本・音楽・製作 : ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
撮影 : ユルゲン・ユルゲス
編集 : テア・アイメス
出演 :…
清掃婦と移民労働者の年の差婚。二人に対する周囲の偏見や差別に胸が苦しくなるも、ドア越しに映すカメラのフレーミングが客観的で、これは敢えて感情移入をさせないように思えて痺れた。
社会的問題を描きながら…
アキ・カウリスマキみたいな「ボーイ・ミーツ・ガール」、画角も似てるし…ってまさにカウリスマキが影響受けてるんですね(無知💦)そしてこの作品も『天はすべて許し給う』へのオマージュだそうで、オリジナルを…
>>続きを読む差別的な視線で遠くから冷徹に見つめるカメラワークは苦しくあるのにうっとりともしてしまう。他人が存在しなければ二人だけの世界も存在しえない哀しみ。それでも冷ややかな他人の視線よりもおもむろに居心地の悪…
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未だゼノフォビア色濃い70年代の西ドイツで剥き出しすぎる差別を受ける掃除婦と出稼ぎ労働者の恋愛ドラマ。常に他者からの冷たい視線に晒される辛さに耐えきれず「あなたと二人きりならよかったのに」と泣くエ…
© RAINER WERNER FASSBINDER FOUNDATION