なんというメロドラマの傑作…圧倒的です。
ニュージャーマンシネマを代表するファスビンダー監督のドラマツルギーの素晴らしさを堪能できます。
移民や人種差別、『ハロルドとモード』のような年齢を超えた愛情…
固定ショットの同軸上に寄せては引いていくキャメラがフォーカスする人物たちは、周囲のアクターたちのアクションが静止画のようにストップすることによって孤立化し、レイシズムによる視線の暴力が画面を引き裂く…
>>続きを読む「不安は魂を食いつくす」
かなり大好きだわ。傑作すぎて困る。冒頭、雨宿りに立寄る酒場。外国人労働者と踊る初老の女。惹かれ合う2人、差別、結婚…本作はファスビンダーの超絶大傑作で歳離れた男女が外…
ミュンヘンの寂れたバーに年老いた女が訪れる。何を注文していいかも分からない。とりあえずコ、コーラ、、
このシチュエーションは中々の衝撃。知らずして観た方が絶対面白いと思う。
ファスビンダー氏の作…
このレビューはネタバレを含みます
「日本の悲劇」ならぬ、「ドイツの悲劇」だ。たまらなく苦しく、狂おしいほど好き。
ブリギッテ・ミラ演じる心の広いドイツ女性とモロッコ人男性の運命的な恋、それを阻む周りの狭量な人間たちを描く。この映画に…
「幸福が楽しいとは限らない」
出だしからなんとも力強いエピグラフ。
中年のおばさんと外国人労働者のメロドラマ。デジャヴだらけのプロットとは対照的に、カウリスマキ風の画面作りはきわめて贅沢。形式によ…
これは一つの愛の物語でありましょうなぁ。
ポイントとなるのはダンスを踊るシーン(1)と階段でご飯ショット(2)の二つで、これは(1)(2)(2')(1')という流れになっている。
全体には外人に対し…
周りの人間の意地悪そーな顔が素晴らしい。
顔のチョイスは重要である。
冒頭のバーでの人々の立ち方。ファスビンダーがストローブの弟子であったことを物語るショット。
ラストの窓を見る2人。『天は全て…
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