No.588["幸福が楽しいとは限らない"] 80点
せっかくファスビンダーの箱を全部揃えたのにあんまり観てないことに気付いてしまった(n回目)。彼の映画を観るのには非常に体力を使うからあんまり連…
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ここまで万人受けしなさそうな、すごい映画を観てしまった。
クリスタという名前は『TAR』でも出てきたなと思った。
差別の二重構造と偏見の描写がこれでもかというほど衝撃的。
2人でいても感じる孤独。
…
ずっと見たかったけど、DVD吃驚するぐらい高いな…と見れてなかった作品。
母校の大学図書館に置いてた。
こんなにもたくさんの悪意ってフレームイン出来るもんなんや。すご。
チンポ故障って翻訳に思わ…
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本作は「幸福が楽しいとは限らない」という印象的な一節から幕を開ける。初老の未亡人エミと若いモロッコ人の出稼ぎ労働者アリの結婚生活を表すのに、これ以上の言葉は見当たらない。(これは、ゴダール『女と男の…
>>続きを読む障害を乗り越えようにも、自分たちのなかにもその障害があるのだから事態は困難だった。女は元ナチ党員で、この国の食事に慣れろと言い、職場の新入りをハブることに加担する。男も女はお前のおばあちゃんか?とか…
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ファスビンダーの味たっぷりでありながら、眼差しが温かい。
実直な二人の愛は揺るがないのは現実以上に美しいのだが、そこが実に映画的で、メロドラマにふさわしい。
こうしたテイストを含め、シュールな絵面と…
疎外され続けて、旅行から戻ってきたら、急に皆の理解が深まる(物価が高まったなど)の周りの優しさが不気味。
それは彼らが常に好奇の目にさらされているという緊張感というのが画面から伝わってくるので良い…
© RAINER WERNER FASSBINDER FOUNDATION