ねこ無双

ウェス・クレイヴンズ ザ・リッパーのねこ無双のレビュー・感想・評価

4.5
ウェス・クレイブンのあんまり評判高くない映画。私はすごい好きですが、星付けるの悩んじゃいますね…。
こんなはまってる人もいるんだな〜ぐらいでお願いします。

7つの人格を持つ男。男は自分にさらにもう1つの人格があり、それが伝説の連続殺人鬼だと気づく。殺人鬼が消えた夜にこの町で生まれた7人の子供たち。その16年後、1人ずつ何者かに殺害され始める。

タヒチ出身の警官(唐突にタヒチ)が教えてくれるタヒチに伝わる多重魂の言い伝えがポイント。人格は患者と共に死ぬ、でも魂は生き残ると。

懐かしのホラーテイストで、これから事件が起こる予感がするオープニングわくわくします。
主人公と親友の言葉遊びの掛け合いや、人格ごとのシーンは結構ぞくぞく。
青春ホラーあるあるのいじめっ子グループ、いじめられっ子である主人公の覚醒、憧れの金髪の彼女、同じく負け犬同士の親友…と安心のお決まりのパターンで、しかもみんな登場人物キャラ立ちしていて、憎めないキャラが多く見てて楽しい。でも、ホラーだからそれぞれ退場が早くて勿体ない。

ただ多分謎を残したいからだと思うけど、説明不足過ぎの感はある。
そういうのはあるけど、私はスクリームより好きです(スクリームも好きですが)。
設定が凝ってて、監督らしい青春ホラー、B級スプラッター要素、そして、本編のエンディングよりも特典に入っていたエンディングの内の1つが切ない感じで。

DVDが大盤振る舞い(レンタルなのに)。
別エンディングが3つと映画を補完する未公開シーンと監督・キャストによるオーディオコメンタリー音声。スクリームほどヒットした風でもないのに、これは一体…。

未公開シーンの明かされた真実を観たら、結構この映画の謎が補完されました。
エンドロールにはこの映画の絵コンテも一緒に流れ、スタッフのこの映画に対する愛情を感じられてすごく良かったです。
監督のオーディオコメンタリーバージョンも、監督とキャストがほんと和気あいあいと映画の裏話を語ってくれて、ほんわりしました。

コメント欄に自分のためのネタバレ備忘録します。