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ハロー、ダディ!のHKのレビュー・感想・評価

ハロー、ダディ!(1981年製作の映画)
4.4
『贖罪の街』(14)でフォレスト・ウィテカーの母親はエレン・バースティンで、ん?となるが、まあそいうこともある、と知ったのはこの映画だった。大手企業の経営者ジャック・ウォーデンの娘スーザン・セント・ジェームズと結婚してリッチな生活を満喫していたジョージ・シーガルの元へ、ハロー、ダディ!かつての恋人との間に出来たデンゼル・ワシントンが?!というコメディで、黒人の息子がいることでシーガルはすべてを失う。もちろん社会風刺はキョーレツだが、ふたりの関係がすごく爽やかでこの映画は中学の頃に観て以来ずっと大好きな作品なんです。気絶した妻を見舞った神父はシーガルに言う。神は白人だと認めなさい!あるいは、職を失ったシーガルは馬小屋の掃除夫に雇われるという展開で宗教にも言及しているが、ワシントンはバスケがヘタクソ過ぎでパスされたボールをヘディングしてそんな奴いねーだろ。といった具合にバランスが取れている。ちなみにワシントンはこれがデビュー作である。ポール・ウィリアムズが作った主題曲も最高で、誰か同志はいないかな?と思ってチェックしたら誰も書いてなかった。allcinemaでもコメントなし。そういうもんかな?と少し寂しくなる。脚本のスタンリー・シャピロは古い人だが(大好きな『ペティコート作戦』(59)も書いている)、やはりファナティックに愛している『ペテン師とサギ師』(88)にも関わっている。
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