いきなり背伸びしちゃった夫婦が、危なっかしい恋のさや当ての末、よりを戻す。
独身貴族、女詐欺師、おせっかいばばあなど、豪華客船クルーズの乗客に、さも混ざっていそうな人種を登場させ、物語を繋げているが、演出は現実と非現実の微妙な狭間をさまよっている感じがして、どうもしっくりこない。
コミカルな場面はあっても、コメディではなく、かといってリアルさも希薄。難破船に2人取り残されて後の方が、サスペンス感が出てきて面白かった。
ヒッチコックの後の作品「救命艇」の原型かもしれない。
高級フランス料理よりも猫肉の方が美味とは。