くりふ

吸血処女イレーナ・鮮血のエクスタシーのくりふのレビュー・感想・評価

3.0
【女吸穴鬼のぶらり食べ散らし】

ふと、久しぶりにダルなエロに浸りたく、レンタル。

男女問わず、獲物の性器から精気を吸い取り、殺してしまう美女ヴァンパイアの、やる瀬なきお食事風景をだらだら描く、ジェス・フランコのやる気ない一作。

オレのミューズ…リナ・ロメイはええやろ視姦しろや!との意志だけはだーらだら、と伝わってきます。

このトラッシュ監督作、実際は殆どみていないのですが…これは激安映画屋時代、フランスの激安映画会社と始めて組んだ、ホラーのフリした激安ポルノ。激安ジェス入門編としては最適でしょうきっと。

ジェスの先代ミューズが事故死し、新人リナに惚れ込み主役に仕立て、エロんなことやらせています。

冒頭、霧の中から現れる黒マントの美女…しかしマントの下はすっぱだか。なぜか黒皮ベルトだけは巻いており、ボンデージ趣味も垣間見せますが、ま、露出狂ですね。

さらに、くどいほど臍下ブッシュにカメラは接近、匂い嗅ぐように。もう画面はリナ剛毛で黒く染まるのみ。息苦しすぎてムードなど、瞬時に雲散霧消。

こんな感じで、カメラに節操なき、女体フェチズムが延々と続きます。

リナさんは果敢にポルノ仕事をこなしておりますが、クールベ「世界の起源」まんまなショットも頻発し、リナさん自身が劇場スクリーンの巨大なリナさん自身を見てどう思ったのか、感想聞きたくなりました。私はとりあえず、そこに飛び込んでみたいですが。

演技力皆無なので、自慰なのか泥酔なのかわからぬプレイもありますが、そもそも酔っ払いが酔っ払いを撮っているようなものですから、これでいいのだ、とバカボンパパ的納得をもって楽しむが吉でしょう。

物語はアホらしくて、語る気になれません。あ、仕様としてはレズとSMと、(男女発)口内発射あり。実はホラーらしく死姦もあり多彩です。

タッチとしては、具が多いこともあり、ごろごろ野菜カレーの大盛、といった風味がございました。Z級グルメにはご馳走でしょう。

<2019.7.7記>
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