ノッチ

X線/悪魔が棲むホスピタル〜連続殺人のノッチのレビュー・感想・評価

2.5
診療結果のためだけに大病院を訪れたもののカルテの取り違いによるミスで足止めをくらう一人の女性。

やがて病院内では奇怪な殺人が続発するが……。

病院を舞台にしたサイコスラッシャー映画。

出来は悪いが嫌いになれない。

犯人丸分かりの状況下で連続殺人が起きるのだが、まあこの手のモノとしてはそれなりかな。

とりあえず犯人探しっていう点は大した事ありませんので、『13日の金曜日』を見る感じで鑑賞してもらうのが良いと思います。

だけど殺害シーンは大したことが無く、犯人の動機にもあまり説得力が無い。

また、本作は医者や患者たちのキャラが非常に濃かったために、裏で暗躍して地味な殺人を繰り返すだけの殺人鬼が完全にキャラ負けしていた。

とはいえ、病院が舞台なだけにメスや注射器、薬品や医療器具を凶器に使った殺人場面が続々登場する。

硫酸に顔面突っ込まれる、外科用ハンマーを頭にたたき込まれる、メスでメッタ刺し、丸ノコで斬首等々。

あと、ヒロインがパンティ一枚にされ、診察台で医師に触診されるシーンが印象に残った。

重病人であるはずなのにソフトタッチの触診ばかりで、一体何の診察をしているのか不明。

まるで愛人とお医者さんごっこをしているかのようだった。

他にも、ヒロインの足下に滴る赤い液体が血と見せかけて、実は隣でオッサンが食べているハンバーガーのケチャップだったり、ちょっとしたバカ表現が随所に見られる。

深夜放送で観るにはこういうホラー映画はうってつけですね。
ノッチ

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