プリンス／グラフィティ・ブリッジのmimagordonのレビュー・感想・評価

殿下の孤独、告解と懺悔。プリンスの宗教観が全面に出たミュージカル色の強い作品。アルバム『Lovesexy』から始まったコンセプト、「ニュー・パワー・ジェネレーション」。愛のために音楽を奏でる。相手が叫んだら、声を落として、勝利のシャウトではなく祈りのバラードを。信じ続ければ、愛は通じる。そして神の国への道、色鮮やかに彩られた橋に手を伸ばす。映画としてのクオリティは決して高いとは言えないが、殿下の心の内が吐露されるような内容に、ファンとして心を動かされずにはいられなかった。