ポップと水玉

魔法少女を忘れないのポップと水玉のレビュー・感想・評価

魔法少女を忘れない(2011年製作の映画)
3.7
なんかわからんがすげぇ。切なく終わるのかと思いきや「キラララララーン」という擬音とともに記憶が戻り明るい音楽が流れる。唖然とするラスト。唐突な夜間飛行もお間抜けで感動的とは言えず、チープさが逆に良いみたいな感じでもない。ただただ唖然とさせられるのみ。ホラーっぽい荒い画質の映像を差し込んでくるのも怖いし、そもそもラノベの口調をまんま持ってきてる時点でめちゃくちゃ見心地が悪い。特筆すべきは森田涼花の告白シーンだが、これも長回しと上手すぎる演技が人間味を食い破っていくような異様さがある。一見リリカルに見えて実は全然そんなことない、青春映画の体をとった怪作。