さすがにこれを褒めちぎるのは無理あるんちゃうか…いい瞬間は多数あるけど。
……とか思ってたら、ラノベ的設定を逆手にとった夜の公園シーンが最高だった。嘘くさいなぁ…からの本音ゲームへの急転換。あの真摯な長回し！「寝ても覚めても」終盤、ドア越しの東出昌大に向かって話す唐田えりかに匹敵するほどの感動。いや、越えたか？ 素晴らしすぎます。泣いちゃうよ…
白昼の街中を疾走する二台の自転車。森田涼花(ゴッドタンの時から好き)の細い肩の線。スケボーパークで抱き合う二人を包む風。時がきたと悟った谷内里早の顔のアップ。
「映画に音がついた時、映画に沈黙が生まれた」という旨の発言をブレッソンがしていたと思うが、「映画に運動がついたとき、映画には静止が生まれたのか…」などと終盤のモンタージュを見ながらエラソーに考えてた。
