TADANOINAKAMONO

モンスターのTADANOINAKAMONOのレビュー・感想・評価

モンスター(1980年製作の映画)
1.0

アメリカ映画『モンスター』について書かさせていただきます。

原題は『MONSTER』だったり『MONSTROID』だったり、『It Came From The Lake』の副題が付いていたり付いていなかったり、尺の長さが81分だったり98分だったり、1979年なのか1980年なのか製作年と公開年の違いなのか、どうもよくわからない映画であります。

一応、本邦におけるTV放映時は『モンスター』という邦題でした。

のっけに字幕が表示されます。

なんと、この映画は1971年に南米コロムビアで起こった実話を元にしているとのことだそうです。
一説によればこの映画は製作に8年を要したともいわれています。

夜の闇の中で次々に人々が襲われる事件が発生します。

犠牲者の無惨な亡骸。

果たして一体これは何者の仕業なのか?

物語はこの地に進出してセメント製造を行っている米国企業による水質汚染問題がどうのこうのとか、魔女の存在を信じる古い信仰心の地元住民の不安などを描写して行きますが、取り立てて波瀾万丈のドラマ展開というわけでもありません。

また、この映画はドラマ部分だけでなく、キャメラマンもそうたいしたことないという印象というか、いわゆるプリントの状態が良くないというのかな。

ついでに特殊メイクなんていう大それた技術も使われてはおりません。
「残酷描写が苦手で観れない」
たとえそんな方でも観れます。
観れるけど、途中で寝るかも…。

主演男優はジム・ミッチャム。
お父さんは名匠ハワード・ホークス監督の西部劇映画『エル・ドラド』(1966年)でジョン・ウエインと共演した人気俳優のロバート・ミッチャム。
この西部劇の脚本家は『スター・ウォーズ』も手がけた女流SF作家リー・ブラケット。音楽担当はTVシリーズ『バットマン』のネルソン・リドル。
さらにそれに加えてワカゾウの役で後にマーロン・ブランド=ゴッドファーザーの長男のバリバリの極道息子を演じたり『ミザリー』(1990年)でキャシー・ベイツおばちゃんから死ぬほどヒドイ目にあわされてしまうことになるジェームズ・カーン。

…なんだか主演男優のジム・ミッチャム以外の話ばかりですね。^^;
ま、この人は俳優一家の御家庭ということのようです。

そして本作においてジム・ミッチャムと共演しているのがジョン・キャラダイン。
巨匠ジョン・フォード監督の西部劇映画『駅馬車』(1939年)ではギャンブラー役でやはりあのジョン・ウエインと共演。
狼男映画『ハウリング』(1981年)の
「肉が食いてェ…」
のお爺さん役。
ジョン・キャラダインも息子達が俳優業についています。
クエンティン・タランティーノ監督作品『キル・ビル』(2003年)のビル役は息子さんのデビッド・キャラダインでした。

このように、やれジョン・ウエインだのロバート・ミッチャムだの『スター・ウォーズ』だの『駅馬車』だのタランティーノだのといったワードをバラ蒔いたりしていると、本作がマボロシのカルト・ピクチャーみたいに思えてくる方もあるかもしれません。
GEOホールディングスのアプリだと検索をかけてもヒットしませんでした。

…なぜだろう…。(^^)

ところで、未見なのですが同題の映画で『モンスター』(2003年)という、人気女優のシャーリーズ・セロンさんが御出演の数々の賞を獲得した作品があるようです。
本作と同様に実話が元になっているとのことですが小生が未見なので関連性まではよくわかりません。 ^^;

ついでに米国の映画ファンの方の反応についてもちょっと調べてみますた。

そしたら
「夕べ観たけど、もう忘れた」
とのコメントがありました…。

さて、皆さんはどう思われましたか?( ´ ▽ ` )ノ
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