LEE

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ IV/天地覇王のLEEのレビュー・感想・評価

4.0
大人気シリーズ第四弾!
最近趙文卓の最新黄飛鴻映画を見たので過去の黄飛鴻映画も見たくなり鑑賞


年代としては天地争覇の直後っぽいんだけど、主役が趙文卓に変わってたり關之琳が都合よくいない設定になっていたりと色々と製作状況が伺える感じになっている笑
ストーリーは西洋人を嫌う宗教と八ヶ国が参加する獅子舞大会という天地大乱と天地争覇をくっつけた内容になっている
しかし!本作は監督が徐克からユンブンに変わったせいかかなりの珍品に仕上がっている
その最大のポイントは獅子舞大会で、これは国力を見せつけるいわばオリンピックのようなものなんだけれども、とりあえずなぜ西洋主導の大会なのに中国の十八番の獅子舞を選んだのかが謎(武術大会にすればいいのに
そして大会の内容も天地争覇よりももっと派手なのを!と思った結果なのか分からないけど機関銃や忍者も出てくるトンデモなものに仕上がっている
そしてラストもイマイチすっきりしない終わり方なのが残念
趙文卓黄飛鴻のキャラは南北英雄の時に近く、李連杰黄飛鴻よりクールな感じだったのでこれが趙文卓黄飛鴻のキャラなのかと納得した
キャラといえば周比利と錢嘉樂で、特に周比利は精武英雄の日本軍人役に並ぶ彼のベストアクト!馬を殴って転倒させるシーンはめちゃくちゃ興奮した笑
あと個人的には徐克監督の時に出ていたスケール感のデカさが本作では感じられなかったような気がした(予算の都合かも知れないけど撮り方もあると思う


武術指導は天地争覇に引き続きユンブンで面白いアクションに仕上がっていた
試練突破や獅子舞など様々なシミュレーションのアクションがあり楽しかったし、普通のアクションももっと引きの絵も欲しかった気はするが楽しんで見ることができた


天地黎明や天地大乱のような香港返還の香港人の心を〜みたいなよく出来た作品では全くないが、娯楽映画としては中々楽しめた一本!
それと演舞の時将軍令が流れず趙文卓が全く弟子と同じ動きをしないっていうのが南北英雄に受け継がれていたのは笑ってしまった(でもここぞというタイミングで将軍令流れたのでよし!
LEE

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