natanenona

イングロリアス・バスターズのnatanenonaのレビュー・感想・評価

3.8
ゴールデンカムイの鶴見中尉のモデル(の1人)がいると聞いて。

たしかに鶴見中尉。だけどこの映画の鶴見中尉っぽい人(ランダ)の悪虐非道っぷりに比べたら中尉はなんてジェントルで常識人なんだろう…と可愛く思えた。

頭の皮を剥がす映画と聞いてたので、じわじわイヤな暴力を見せつけられるかと思って警戒していたが、
剥がすのはあくまで死体からだったので安心した。(?)
タランティーノの暴力は景気よく血飛沫が飛んで、後を引く嫌さは少ないので、グロ耐性があまりない自分でも観られる。
グロというかショッキング。
(他の作品、少ししか観てないけど)

同監督ワンアポのような「史実上の悪者をコテンパンにする」という作品はそれだけだと思っていたが、この作品も十分にやっていた。
登場人物が味わった緊張や恐怖を想像すると胃が痛くなる。
R15なのはものすごく頷ける。終盤のシーンなんて子供が見たら映画館行けなくなる。

面白かったのは間違いないが、割と暗い内容なので救いのなさに少し落ち込んだ。
同系統のワンアポの方がコミカルでずっと救いがあった。
あまり考えずにテンポの良さや胸糞悪さすら楽しむべき映画なんだと思う。
流れでヘイトフルエイトも観ようか…でもやっぱり怖い。
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