逃げるし恥だし役立たず

イングロリアス・バスターズの逃げるし恥だし役立たずのレビュー・感想・評価

3.0
第二次世界大戦中のドイツ占領下のフランスの五章に分けた物語をクエンティン・タランティーノが映像化。ただし内容は酷過ぎる。この作品の何に対して人気があり各賞が授与されたかが理解できない、いや理解したくない。娯楽にして良いような題材ではない、丁寧に扱うべきだ。ナチなら何をしても良いとする悪ノリが過ぎて不謹慎で悪趣味だ。タランティーノも監督としての質が落ちたと感じる。
映画に移れば、”ユダヤ・ハンター”ランダ大佐(クリストフ・ヴァルツ)の独壇場。
ショシャナ(メラニー・ロラン:仏)もブリジット(ダイアン・クルーガー:独)も各々の魅力あり。配役ではドイツ側に軍配を上げる。

個人的には映画のドイツ側に共感。勘が鋭く狡猾、服装などの規律を守り清潔、命令には従順。ジョークのセンスと酒癖には閉口するが、ドイツ人とは映画で見る限り優れた民族と感じる。