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イングロリアス・バスターズのcamusonのレビュー・感想・評価

4.3
ユダヤ・ハンターの異名を持つナチス高官による捜索
&虐殺を逃れて一人助かった少女による復讐劇と、
バスターズと呼ばれるユダヤ人ナチス狩り部隊(仮想)
によるヒトラー暗殺計画とが同時進行し、
最後に両者が重なりクライマックスを迎えるという流れです。

第1章のユダヤ・ハンターがフランスの酪農家を訪れる
エピソードがとにかく素晴らしい出来です。
これでぐっと映画の世界に引き込まれました。
そして、その後の展開も悪くないのですが、
終わり方がいまひとつのような気がしました。

観客の予想を裏切ることと、
印象的なシーンづくりに重きを置いたのでしょうが、
もう少しシンプルに復讐劇に決着をつけた方が、
感情的に盛り上がったような気がします。
結果だけ見れば目的は達成されたのでしょうが、
各々の思惑と行動、およびその結果が混然としてしまい、
混乱とフラストレーションが残ってしまいました。
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