このレビューはネタバレを含みます
バイオレンスやグロテスクなシーンが得意ではないというタランティーノ監督の作品を観るうえで致命的な属性を持つ私ですが、それでもこの映画のキャストやビジュアルから鑑賞に踏み切りました。
やはり、痛々しいシーンには目を瞑ってしまうものの、総じて楽しむことができました。
長い会話劇が続いても、会話そのものの面白さと、バイオレンスシーンの不意打ちへの身構えから、緊張感をもって見続けられます。
映画を通して、クリストフ・ヴァルツの演技が際立っていたように思います。
彼の会話シーンでこの映画のおおよそが占められていると思いますが、脚本はもちろん彼の類まれな演技によって、この映画に引き込まれました。
ストーリーもテンポよくバイオレンスが苦手でなければ、間違いなくお勧めできるエンターテイメント作品です。
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以下、特に印象に残ったシーン
・メラニー・ロランが喫茶店で煙草を吸うシーン、とにかくかっこいい
・映画感が燃えるシーン、この映画を観ることで得られるカタルシス