ひつじ

日本のいちばん長い夏のひつじのレビュー・感想・評価

日本のいちばん長い夏(2010年製作の映画)
3.2
ユニークなつくり。
2時間あるからダレるかと思ったら
意外とさくっと見れた。
聴覚優位の人のが見やすいかも?

鳥越さん若いなぁと思ったら
田原さんも若かった。

戦争への想いを受け継いでいくことが
主題だから、そのことについて考えると、
映像公開当時、座談会出席者で
ご存命だったのは既に数名。
そして自分の祖父母は戦争の時は、
学童疎開をしていたくらいの年齢で
戦争関連の話を聞いたことはあるけれど
正味、悲惨さや責任についての話は
聞いたことがないので受け継ぐことって
難しいよなぁとしみじみ。

そういう意味で、こういう映像や
座談会出席者の方々の著作の存在意味は
大きいことを再度実感。
紹介されたどれか一冊でも読みたい次第。

戦時下の日本については、黙殺に関して
悪い意味で日本のお国柄だと感じたし、
大変な状況に陥った後、最終的に
決定方針の承認とかでもなく
意見がまとまらないからを理由に
一番トップに判断仰ぐあたりも
日本らしいなと思ってしまった。

歴史にたらればはナンセンスだけど
黙殺時には既に原爆投下は
決まってたらしいけど
黙殺じゃなくて受け入れてたら
どうなっていたんだろうね

投下は決定事項だった上に
お国は有耶無耶すぎる態度を取ってたとか
実態を考えると被爆地の人たちが
尚更不憫でならない。
ひつじ

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